救いの湯 〜アトピー、脱ステの症状が改善する豊富温泉 その2 | ヒプノセラピーのアンダーセンス
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救いの湯 〜アトピー、脱ステの症状が改善する豊富温泉 その2

アトピー、脱ステの症状が改善する豊富温泉

アトピー、脱ステの症状が改善する豊富温泉を知った経緯と初日に関してはこちら

戸惑いと不安の数日間

湯船に身体を沈めると痛痒さが身体中に広がり、最初の数日は「本当に良くなるのだろうか」という不安でいっぱいでした。それでもここに来てしまった以上、とりあえず入り続けてみようと思ったのと、やはり湯治で来られている方が何人もいらして、最初の数日は悪化したり痛痒かったりする人が多いと皆さん口を揃えておっしゃったので、それを信じてみようという気持ちもありました。

また、豊富温泉には乾癬やアトピーで湯治に来る人が多いため、豊富町のみなさんもとても温かく親切です。症状がひどい時には、人の目が気になって内向的になってしまったり、精神的にも落ちてしまったりするのですが、ここでは東京にいる時ほどは気になりませんし、精神的にも楽になります。

改善の兆し

アトピー、脱ステの症状が改善する豊富温泉

豊富町 1月の雪景色

時は1月。外は真っ白な雪景色で、しかも身体も辛かったので、終日旅館から出ずに、自分の部屋と浴場を行ったり来たりする人日々が続きました。そして3日目か4日目ぐらいから、症状が目に見えて改善し始めました。一旦、改善の兆しが見え始めると、そこからはとても早かったです。

空室の関係で、この時の滞在期間は10日間。医師には最低2週間、できれば3週間は滞在した方が良いと言われていたので、かなり短めの滞在にはなりましたが、それでも驚くほど炎症は鎮まっていきました。 掻き傷は治り、炎症の赤みもかなり消えました。ですが、やはり短い滞在期間でしたので部位によっては炎症が残ったり、痒みも完全には消えませんでした。

数ヶ月まともにとれていなかった睡眠ですが、やはり4日目か5日目ぐらいから眠れるようになりました。夜中に1度は起きるものの、そのあとまもなくまた寝付くことができたので、久々に6、7時間程度眠れるようになったことが本当に嬉しかったです。

温泉水の宅配

湯治が終わりに近づくにつれ、今度は自宅に帰ることの不安が大きくなりました。そこで知ったのが温泉水の宅配です。私は滞在先の旅館のお風呂に入っていましたが、豊富温泉には豊富町が運営しているふれあいセンターという温泉があります。そこは宿泊施設はありませんが、日帰り客や自炊施設に滞在している湯治客の多くが訪れます。

豊富温泉に来たことがある人であれば、誰でも温泉水の宅配サービスを利用することができます。ふれあいセンターの日帰り入浴料は510円。その金額で合計100ℓまで温泉水を宅配してもらえます。利用したい人は18ℓか20ℓの灯油用ポリタンクを5個程度購入し、ふれあいセンターに送ります。インターネットで注文して、送付先をふれあいセンターにする人が多いようです。そして温泉水が届く日時を自分で指定して着払いで送ってもらうという仕組みです。

私の場合は、湯治の最終日ぐらいにふれあいセンターで回数券を購入し、回数券1枚と宅配に必要な情報(氏名、住所、電話番号、希望の到着日時、希望の配送業者など)をメモに書いて担当者の方にお渡ししました。週に1回、指定した日に20ℓの温泉水がゆうパックの着払いで送られてくる形です。配送業者はクロネコヤマトかゆうパックのどちらかを選ぶことができます。東京の場合ですと着払いの料金がゆうパックの方が若干安いとのことだったので、ゆうパックにしました。

宅配温泉水の利用方法

ふれあいセンターでは、宅配の温泉水は1週間以内に使い切るように言われました。私の場合は、バスインバスを購入して、20ℓの温泉水で全身浸かれるようにしましたが、炎症が局所的な場合は、バケツや足湯用の容器に温泉水を入れて炎症がある部位だけを浸すこともできると思いますし、他の湯治客の方では、お風呂上がりに洗面器に温泉水を入れて2杯ほどかけ湯をして上がるという話もお聞きしました。

バスインバスは少量のお湯で全身浸かることができるのでとても便利です。何より北海道まで行かずに豊富温泉のお湯に首まで浸かれるのですから、非常に大きなメリットがあります。子供の場合であれば、10ℓぐらいでも全身浸かれるかもしれません。デメリットがあるとすれば、バスインバスのお手入れです。特に豊富温泉の温泉水には原油の成分が含まれていますので、油分がバスインバスに付着します。大人が首まで浸かれるサイズと結構大きいので、使用後にバスインバスを裏返して洗って、外側も洗って、乾かす時も両サイド完全に乾かす必要がありますので、手間は多少かかります。

バスインバスの詳細についてはこちら

その後

宅配サービスの手配をして自宅に戻った後は、若干症状が戻りはしたものの、レメディで痒みがある程度鎮まるようになり、また毎週バスインバスで温泉水に浸かることで徐々に改善が続きました。ただ、初回の滞在期間が10日と短かったこともあり、もう一度最低でも2週間は湯治をしたいと思い、再度4月に豊富温泉を訪れました。この時はすでに症状も軽くなっていたので、帰るころには痒みもほとんどない状態にまでなりました。帰宅後も少しづつ改善が続き、夜も一度も起きずに熟睡できるようになった時には、これで脱ステも終盤かと思いました。

順調に回復していたようにみえたのですが、残念ながら6月のある日、履いていたストレッチパンツの生地が皮膚を刺激したのか、大腿部の裏側に痒みと小さな湿疹が。そこから徐々に、また広がり始めてしまいました。そして7月。母との韓国旅行の間にみるみる悪化し、帰国後数日でまたしても外出できない状態に。この悪化スパイラルに陥ると、本当に何も効かなくなってしまい、急遽予定外の湯治を決めたのでした。

その湯治も明日で終わりです。やはり、最初の3日程度は痛痒さが辛かったですが、その後順調に改善し、湿疹、炎症は傍目にはあまりわからない程度にまでになりました。ただ、皮膚がまだ非常に敏感で、痒みもまだ残っており、軽く搔いただけで傷になるので、まだまだ正常の状態ではありません。帰宅後はまたレメディを使いながら、様子をみていきたいと思います。

 

 

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