ストレスについて:ストレスの実態、そして心身への影響 | ヒプノセラピーのアンダーセンス
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ストレスって何?

ストレスを感じている女性

ストレスって何?

ストレスを感じている女性

なんとなく体調がすぐれない、不快な症状があるので検査をしたけれど異常はないと言われた、などという経験はありませんか?

不調の原因として「ストレスですね」と言われたことがある方も多いのではないでしょうか?

ストレス というと「悪いもの」というイメージが強いですが、実は必ずしも悪いだけではありません。また、ストレスがない人も存在しません。

実際、適度な緊張はやる気にもつながります。例えば… スポーツやクラブ活動で代表(選手)に選ばれた時、多少緊張するとともに、もっと練習したい、もっと上達したい、良い実績を残したいと思いませんか?適度な緊張がプラスに働く良い例です。

ストレスと自律神経

自律神経には交感神経と副交感神経があり、ある時は交感神経がリードしたり、またある時は副交感神経がリードしたりしながらバランスをとっています。仕事をしている時など、ある程度の緊張感があったり集中していたりする時は交感神経が優位になりますね。逆にお風呂に入っているときや楽しく食事をしたりしている時は副交感神経が優位になります。

加えて私たちには生まれ持った闘争逃走本能と言うものがあります。闘争逃走本能というのはご存知の通り、八方塞がりの状態や危険な状況において「闘うか」「逃げるか」という原始時代から備わっている生き残るためのメカニズムです。この闘争逃走本能が働くと、交感神経が優位になって「闘う」または「逃げる」準備をします。ですので、心拍は早くなり、筋肉は緊張して、発汗が促されます。すぐに動ける準備ですね。逆に消化器は動きが鈍くなります。食べてる場合ではないと言うことです。

原始時代を想像してみてください。森の中で熊や狼などに遭遇したら、身体は瞬時に身構えます。武器があれば戦って食料にしようとするかもしれないですし、もし女性や子供ならとにかく逃げようとしたでしょう。いずれにしろ明らかにエネルギーをたくさん必要とする状況ですので交感神経の出番です。一旦危機的状況から抜け出すと、交感神経の役割はひとまず終えて、副交感神経が優位になります。心拍は遅くなり、筋肉が緩んで汗も止まります。逆に消化器の活動が活発になりますし、闘うにしろ逃げるにしろ、そのあとで失ったエネルギーや栄養素を食事で補給しようとするのはごく自然なことです。

ストレスの実態

このような危機的な状況は明らかにストレスですよね。でも、現代社会では極端な危機的状況に頻繁に遭遇することはあまり考えにくいです。どちらかと言えば、日常的に起きる小さな緊張、不安、興奮によって交感神経が優位になっていることの方が多いでしょう。

また、ストレスは「悪い」ばかりではないと冒頭に書きましたが、皆さん旅行すると疲れたりしませんか?恋愛や結婚生活、昇進なども実は同じストレスなのです。このような前向きなストレスをユーストレス(eustress)と呼びます。旅行の緊張は家に帰ることで解けますし、恋愛や結婚生活、昇進なども時間の経過とともに緊張感はほぐれていきます。

なので、プラスであれマイナスであれ、多少のストレスは誰もが受けるものであり、また必要なものでもあると言えます。大切なのは緊張とリラックスのバランスをとることでしょう。

ストレスがたまると…

交感神経も副交感神経も100%か0%かということではありませんので、状況に応じて交感神経の方が優位になったり副交感神経の方が優位になったりしながらバランスをとるのが本来の姿です。

お風呂にゆっくり浸かるとか、趣味など純粋に楽しむことをする時間を作るとか、しっかり睡眠をとるなどリラックスできる状態をこまめに作って、忙しい日常でのストレスを解除できれば良いのですが、それができないままに慌ただしく毎日に追われていると、いつしかどんどんストレスがたまっていく=常に交感神経優位の状態になっていきます。

自律神経は意思でコントロールすることは基本的にできません。自律神経は様々な臓器をコントロールしていますが、それは全て意識とは無関係に行われます。誰も「さて、ちょっと心拍数を上げよう」とか「もう少し胃を動かそうかな」とかできないですよね?「自律」神経と言われる所以でもあります。

意思で自律神経をコントロールすることはできないですが、行動である程度コントロールすることはできます。冒頭にも書きましたが、食事は基本的に副交感神経が優位になります。副交感神経が優位になることで消化機能が促進されますが、その逆、つまり食事をすることで副交感神経を刺激することもできます。また、深呼吸も副交感神経を刺激します。緊張しているときに「大きく深呼吸をして」というのはとても理にかなっているのです。

ところが・・・小さなストレスが長期間にわたって積み重なると、次第に副交感神経にスイッチが入りにくくなります。例えば、手足の力を抜いたつもりでも抜けてない、お風呂にゆっくり浸かっても夜眠れないなど、しっかりリラックスして緊張をほぐすということができにくくなったりします。自律神経は様々な臓器をコントロールしていますので、何らかの不調や気持ちの変化を感じるかもしれません。

ストレスの影響については、下記のインフォグラフィックも参考になさってください。

ストレスの影響
ストレスの身体への影響
慢性的なストレスの危険性
日常生活でストレスを軽減する方法

じゃあどうすれば良いの?

リラックス リラクゼーション

副交感神経を促す行為は、休憩をするときに深呼吸をする癖をつける、夜はお風呂に浸かる時間を作る、食事の時ぐらいは仕事のことを考えず純粋に楽しむ、趣味の時間を作る、体を動かす(スポーツ、エクササイズ)、睡眠時間をしっかりとる、瞑想・メディテーションやマインドフルネスの時間を作るなどなど、色々と考えられます。こまめに緊張をほぐす癖をつける で改善を期待できるのではないでしょうか?

ヒプノセラピー もストレスの軽減に効果的です。催眠状態の脳波は瞑想時の脳波と同じですので、催眠状態に入ることで副交感神経が優位になります。その上、ヒプノセラピストがご自身が望んでいるプラスで前向きなメッセージを入れたり補強したりしていきますので、リラクゼーション、ストレス軽減効果が非常に高くなります。また、ストレスの原因にもアプローチできますので、ピンポイントでのストレスを軽減することも可能です。