メンタルバンクの成り立ち
メンタルバンクは、アメリカ人のヒプノセラピストで、HMI(米国政府認定のヒプノセラピー専科大学)の創設者でもあるジョーン・キャッパス博士が編み出した、誰でも確実に潜在意識にアプローチできる手法です。夜眠る前の5分、この5分に毎日コミットできれば、あなたの求める未来、目標に近づくことができます。
ヒプノセラピーは週に1度または数週間に1度のセッションが多いので、求める未来に近づけるようなプラスで前向きなメッセージを、催眠状態で潜在意識に落としても、次回セッションまでの日々は日常のストレスにさらされてせっかくのメッセージが薄まってしまいます。
セッションの効果を最大限享受してもらえるように、キャッパス氏が編み出したのがメンタルバンクのコンセプトでした。セッションのない日でも、夜寝る前にメンタルバンクをつけることで、セッションで潜在意識に落としたメッセージを補強したり、目標により早く近づけるようにするためです。
ですが、ヒプノセラピーと組み合わせないと効果がないわけではありません。メンタルバンクだけでも十分に効果はありますので、ぜひお試しください。
すぐに実践していただけるよう、メンタルバンクのキットもご用意しましたので、ぜひご活用ください!
メンタルバンクの仕組み

メンタルバンクは、言わば「意識の銀行」のイメージです。
潜在意識には論理はありません。イメージとそれに関連づけられた感情が記憶として保存されています。これらの記憶は「既知」であり、潜在意識は「既知(経験したこと)」は安心であり、「未知(経験していないこと)」は危険だと考えます。なので、関連づけられたイメージと感情が例えマイナスで二度とごめんだというような内容であったとしても、知っていることや経験したことは安心であり、知らないことに手を出すよりはマシなのです。この変化を嫌う、安全地帯から出たがらない傾向を恒常性と呼びます。
あなた自身が思い描く未来はどんな未来ですか?どんな目標を持っていますか?
おそらく、その未来、目標を達成するためには、いろんな段階があることと思います。計画を立てたり、やることに優先順序をつけたり、資格を取ったり、勉強をしたり、経験を積んだり、新しいことに挑戦したり・・・それらのことを着々とこなせる方、こなしている方にはメンタルバンクは必要ないかもしれません。でも、「分かってはいるけど・・・」「しなきゃいけないんだけど・・・」つい先延ばししてしまう、いつも他に何か先にやらなければいけないことが起きる、なんとなく一歩を踏み出せない、一歩を踏み出してはみたものの、なかなか思うように進まない・・・などという経験ありませんか?
それは潜在意識が「やる必要のあること」を「未知(リスク)」として認識しているか、またはそれにマイナス(否定的)な関連付けがされているからです。頭の中(顕在意識)では前に進みたいと思っているけれど、8割以上を占める潜在意識が「いやいや、それはリスク」「いやいや、経験上それはマイナス」と言っているわけです。
そして、顕在意識でどれだけポジティブ思考をしても、顕在意識と潜在意識の間にはフィルターがあって、何でもかんでも通しません。潜在意識のボディガードのようなものです。毎日の生活の中で入ってくる大量の情報をそのまま潜在意識に落としたら大変なことになります。些細なことでもトラウマになる可能性もあります。フィルターは潜在意識を守ってくれる重要な役割を果たしているのです。
ですが、そのフィルターが故に、一旦潜在意識に入ってしまった内容を変えるには、ひと工夫が必要になってくるのです。
メンタルバンクは、このフィルターが毎日必ずちょっとお休みするタイミングを活用して、潜在意識に毎晩コツコツとメッセージを落としていく手法なのです。
なぜ銀行?なぜ毎晩5分?
なぜ銀行なのか?銀行には通帳があります。昨今、紙の通帳ではなく、オンラインで確認する人も多いかと思いますが、通帳は通帳です。通帳にはお金の入繰りが記載されます。メンタルバンクは「意識の銀行」なのでメンタルバンクでも通帳を使います。そう、毎晩寝る前に自分がその日達成したことをお金に換算して通帳をつけるのです!
目標に近づくためにとった行動、作業は時給換算して、メンタルバンクのお金を自分に支払います。目標に近づくための行動を取れば取るほど、メンタルバンクの収入、貯蓄額が増えていくわけです。
潜在意識はイメージと関連づけられた感情が保存されていると言いましたが、数字も大好きです。そして、お金は成功の目安の一つとしても使われているため、潜在意識に進捗度合いや達成感を感じさせるのにもってこいなのです。
また潜在意識は現実と架空の区別がつきません。なので、現実の行動と収入を、メンタルバンク(意識の銀行)に累積していく貯蓄額とを混ぜ合わせることで、潜在意識にこれが「既知(既に起きていること)」と思わせることで抵抗をなくし、前進しやすくします。
次になぜ毎晩5分なのか?それは、ボディガードの休憩時間だからです。トップページにも記載していますが、人は誰でも一日数回は催眠状態を経験します。その一つが眠りに落ちる前のうとうとしている時間。起きているわけでも寝ているわけでもない、ちょうどその中間のまどろみの時間。あれがまさに催眠状態であり、ボディガードであるフィルターがお休みしている時間なのです。アファメーションを夜寝る前に唱えると良いという話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。まさに、同じ理由です。ボディガードがよそ見をしている、休憩している間に、アイディアやメッセージを潜在意識に落とし込むのです。

通帳をつけるのにかかる時間は5分から10分程度。最初は10分程度かかるかもしれませんが、慣れてくると5分で終わります。また、通帳をつけるタイミングですが、眠る前30分の間につけましょう。
人は寝ている間にその日に起きたこと、入ってきた情報を整理します。最も直近に入ってきた内容が一番印象が強く潜在意識に落ちやすいのです。また、うとうと時間(ボディガードの休憩時間)に入る直前につけることで、潜在意識に落ちる可能性がさらに高まります。
逆に、眠る前に嫌なこと、否定的なことを考えることを避けるのも効果的です。否定的なことを考えるのを避けるためにも、メンタルバンクでその日どれだけ目標に近づく行動を取れたのか、振り返ることで気持ちをプラスに切り替えることにも役立ちますよ。
どんな目標を達成できるの?
メンタルバンクは、多種多様な目標達成のために活用することができます。収入を増やしたいというのはもちろんのこと、ダイエット、転職、受験、人間関係の向上、仕事での目標(昇進、売上を増やすなど)、資格取得などなど、目標を達成するために取れる行動がある内容であれば、大体使うことができます。また、目標を一つに絞る必要もありません。もちろん、あまり目標が多すぎると、1日は24時間しかありませんので、取れる行動や作業には限りがあり、目標が多ければ多いほど、各目標に対するアクションが減ってしまいますので、3つ程度までが良いかと思います。
ヒプノセラピーと合わせる相乗効果
メンタルバンクだけでも効果はありますが、ヒプノセラピーのセッションとの相乗効果があると、より早くより効率的に結果を出すことができます。
セッションでは、ご自身に合ったアファメーションの書き方、目標設定の仕方など、メンタルバンクのアドバイスもできますので、より効果的にメンタルバンクを活用することもできます。