パンを焼くってセラピー的な要素を持っているといつも思います。
イーストや天然酵母が活動し始めて泡がプツプツ出るのを見るのも「生きてる〜」っていう感じがするし、酵母によっては強く叩き捏ねると弱ってしまうなど、酵母の特性が異なるのも面白いし、最初は粉っぽい生地からはじまって、時には半瞑想状態みたいに無になって捏ねていると徐々に生地が滑らかになっていく過程も楽しいし。何より発酵がうまくいった時に、赤ちゃんの肌みたいにすべすべプニプニになった生地を丸めなおしたり成形する時の感覚は、もうリラックス全開!さらにさらに、オーブンに入れた後に漂ってくる香ばしい香りにはイチコロなのです!
が・・・そんなに頻繁にはパンを焼きません。なぜ?それはやっぱりとっても時間がかかってしまうから。ドライイーストを使っても3時間ぐらいはかかってしまうし、天然酵母の場合は酵母を起こすことから始めると何日もかかってしまいます。なので、ケーキやクッキーのように、思いついた時に作って1時間後には食べられるっていうことはほぼないのです(もちろん、ケーキによっては焼く時間だけで1時間かかるものもありますが・・・)
なので、2年ほど前だったか、初めてこのレシピを見つけた時には「え?1時間?ホント?」と思いました。でも、口コミもすごく良かったので、これは試す価値あり!と思ったんです。さて結果は・・・私はあまり手際が良くないのと、発酵にもう少し時間を取られてしまうため90分ほどかかってしまいますが、味は抜群!今まで試したシナモンロールのレシピの中で一番簡単で一番美味しいと思える出来でした。
そこでこのレシピを下記にご紹介。思い立ったら60〜90分後には食べられる美味しいシナモンロールです。ぜひ、試してみてくださいね。元々のレシピはこちら(英語)です。
60分でできる簡単シナモンロール
Ingredients
パン生地
- 177cc水
- 60ccアクアファーバ(注)
- 1大さじ砂糖
- 1大さじメープルシロップ
- 2.5小さじドライイースト
- 2大さじ植物油
- 320g以上強力粉
- 1/3小さじ塩
フィリング
- 1〜2大さじバターか植物油
- 70g以上ブラウンシュガー
- 2〜3小さじシナモンパウダー
- 1/4小さじ塩
Instructions
下準備
オーブンを177度に予熱しておく
20cmの角型か23cmのパイ皿にクッキングシート(パーチメント、ワックスシートなど)を敷いておく
フィリングのブラウンシュガー、シナモン、塩を良く混ぜ合わせておく
作り方
材料の最初の5つをボウルに入れ、砂糖と良く混ぜ合わせる。イーストが活性化するまで数分置いておく
パン生地の分量の植物油を1に入れる。強力粉250gと(パン生地の分量の)塩を入れて木べらで混ぜ合わせる。そのあとは大さじ数杯づつ強力粉を加えていき、柔らかめの比較的滑らかな生地になるまで4〜6分捏ねる。
打ち粉を少々して、生地を25cm x 35cmぐらいの長方形に伸ばす
溶かしたバターか植物油を生地の上に軽く塗るかスプレーする。シナモンシュガーのミックス(フィリング)を全体によく振りまぶす。長い方の端を手元からできるだけ空気が入らないように巻き上げる(ロールケーキのように)
ピザカッターや鋸刃のナイフ(パンナイフなど)で16等分くらいに切り、切った面を上にして型に並べていく。表面に軽く植物油を塗るかスプレーし、固く絞った濡れタオルでしっかり覆って、暖かいところ(予熱しているオーブンの横など)に15〜20分ほどおいて、2倍くらいに膨らめば焼く準備はOK
濡れタオルを外して、177度で21〜23分、綺麗な焼き色がついたら出来上がり
オーブンから出したら、数分置いて粗熱をとる。お好みで上にフロスティングをかける
注:このレシピはビーガンのレシピなので、アクアファーバを使っていますが、卵1個でも代用できます。アクアファーバとはひよこ豆などの煮汁のことで、卵の特性を一部持っていることから卵の代用として注目されています。(例えばメレンゲを作ることができるなど・・・でも卵のメレンゲほど強くはありません)
また、アメリカのレシピのため、アメリカの計量カップをccに換算したり、華氏を摂氏に換算したりしているため、数字がちょっと中途半端になっています。
植物油には私は菜種油やオリーブオイルを使っています。ブラウンシュガーは甜菜糖やきび砂糖でも問題ないです。
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