エピソード28 ヒプノセラピーで最大限の効果を得るために・・・ | ヒプノセラピーのアンダーセンス
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エピソード28 ヒプノセラピーで最大限の効果を得るために・・・

今日はズバリ、ヒプノセラピー(催眠療法)のセッションで最大限の効果を得るためには何が必要なのか!についてお伝えします。

もちろん、まず必要なのは「願望」。いざという時に実力を発揮できるようになりたい、長年の目標を達成したい、もっと自分に自信を持ちたいなど、強い願望が必要です。

が、最短距離で実現したいなら…

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潜在意識にダイレクトに働きかけるヒプノセラピー。潜在意識にダイレクトに働きかけるってどういうことだと思いますか?

残念ながらヒプノセラピーは魔法の杖ではありません。催眠状態に入って、セラピストが「あなたはいざという時に自信を持って、100%実力を発揮できるようになります!」と言って、覚醒した途端に、自信がみなぎって本番で実力を発揮できるようになる訳・・・ではありません。

今日はその仕組みについて、そして最大限の効果を得るために必要なことをお伝えしたいと思います。

人前で極度に不安になる。緊張して声が震えたり、頭が真っ白になったりぼーっとしたり・・・いざという時に実力を発揮できない・・・というお悩みがあったとしましょう。

このような状態は、意識していくら「頑張っても」うまくいきません。それどころか、「意志の力」を過信して、無理やり人前に出て克服しようとすると、かえって逆効果で余計に人前に立てなくなることもあります。

と言うのも、不安や緊張を含む全ての感情は潜在意識からきており、頭が真っ白になったり、声が震えたり、と言うのはその潜在意識からくる感情の結果、自分を守ろうとする身体的な反応だからです。そう、これらのマイナスな感情も、体の症状も、実は全て、良かれと思って、自分自身を守ろうとして起きていることなのです。

潜在意識はイメージで学び、イメージでコミュニケーションを取るとお伝えしました。過去の経験から、この例で言えば、「人前に立つ」と言うイメージに対して、危険。怖い。傷つくなどの感情が付随して潜在意識に保存されていると、危険を避けるため、危機を知らせて、対処できるように逃走闘争本能が刺激されて、心拍が上がったり、呼吸が上がったり、頭が真っ白になったりするわけです。

逃走闘争本能は原始的な本能ですから、戦うか逃げるかと言う時に、考えている場合ではないと判断するんですね。すぐに戦えるように、逃げられるように、心拍を上げ、呼吸を速くして備えます。食欲がなくなるのもそのためです。山奥で熊に出くわしたら、食べてる場合ではないですよね・・・

さて、過去の経験から潜在意識に落ちて保存されたイメージと感情の紐付けですが、トラウマ的な出来事でない限り、最初はそんなに強固な紐付けではありません。ですが、似たような状況、経験を何度か繰り返したりすると、その紐付けが補強されていきます。徐々に不安や緊張、それに伴う体の症状が時間の経過とともに悪化する傾向があるのはそれが理由です。

まるで、植えた苗がどんどんと育ち、また増えていって、林を作るかのようにです。

ここで、この「人前に立つことに極度の不安や緊張を覚える」と言う状況を林だと想像してみましょう。長い間に補強されて大きく育ってしまった紐付けという想定です。

そこに、ヒプノセラピーで、新しい苗を植えます。その内容は人それぞれです。セッションの前半でどう言う状態がご自身にとって理想なのか、どのように感じることができれば実力を発揮できると思うのかなど、お話をお聞きしながら、潜在意識に落とすメッセージを決めていきます。

ここでは「自分が知っていること、得意なことを多くの人と共有できるのが嬉しい」「ワクワクする」と言うメッセージをセッションで潜在意識に落とすとしましょう。これが新しく植える苗になります。

以前からあった林の中に、新しいこの苗を植えました。この苗を植えっぱなしにしていたら、どうなると思いますか?既に存在する生い茂った林の中で、この苗は何もしなくてもどんどんと逞しく成長していって、他の木々の栄養分を奪って、自ら林を作ることができるでしょうか?

新しいメッセージ、苗が大きく成長して、既にあった林を圧倒できるためには、苗を育てる必要があります。それが、日々の実践、補強です。

そう、これがヒプノセラピーで最大限の効果を得るために必要な武器なんです。

ヒプノセラピーでは、催眠部分は録音をしてMP3でお送りしています。次回のセッションまでそのMP3を聞くことで、新しく植えた苗、メッセージを補強することができます。

また、ちょっとだけチャレンジしてみる、小さな一歩を踏み出してみると言うのも有効な補強です。いきなり、無理をして人前に立っても逆効果になる可能性もありますので、小さな一歩、ちょっとだけチャレンジしてみるのが良いでしょう。例えば、とても内向的な性格であれば、もう少し積極的に人に話しかけてみるとか、会議中に発言してみるとか、ご自身で「このぐらいだったらできるかな・・・やってみようかな・・・」と思える内容を実践してみると良いでしょう。

ヒプノセラピーで最大限の効果を得るために必要なもの、それは日々の補強と実践でした!

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