前回はインプット、つまり情報をどういうふうに受け止めるかのタイプについてお伝えしましたが、今日はアウトプット、表現や言動のタイプについてです。
このタイプがわかると、自分がどういうタイプに惹かれる傾向があるのか、どういうタイプの人を引き寄せるのかがわかってしまいますよ。
このアウトプット、どう表現する傾向、どういう言動をとる傾向があるのか…がわかると、人間関係、人付き合いでの対応がしやすくなったり、より円満な関係を作るヒントにもなります。
スクリプト
前回は、情報のインプット、つまりどのようにご自身が情報を受け止めるのか、そのタイプについて簡単にお話ししましたが、今日はアウトプットについてです。このアウトプットは、実は情報を発信するという言葉の表現だけではなく、言動全体についてのお話、そしてどんな人に惹かれるのか、どんな人を引き寄せるかということにもつながります。
アウトプットについてもEとPタイプに分かれますが、アウトプットについてはSタイプが存在しません。またインプットの方はEとPは比較的変動しやすい、変えやすいとお伝えしましたが、アウトプットはあまり変動しません。つまりEタイプがPタイプになったり、またその逆もありません。
さて、Pタイプのアウトプットはというと、社交的、人とのつながりを大切にするタイプです。1対1よりもグループでワイワイするのを好み、愛情表現も豊か。人前で手を繋いだりするのも抵抗が少ないタイプ。その場その場の気分で物事を決めたりする傾向もあります。
そして特徴的なのが、心の痛みを気持ちだけではなく体でも感じるタイプです。つまり強い感情を感じた時に、胸がキューッとなるのを感じたり、お腹が痛くなったり、重たく感じたり・・・体でも感じるタイプです。
また、拒絶される・拒否されることに特に恐れる傾向があり、相手が拒絶したつもりがなくても拒絶されるように感じることも。また、拒絶されたと感じる時に、対話で解決しようとするタイプでもあります。
またちょっとおさらいですが、Pタイプのインプットの方は情報をストレートに、言葉通り受け止めるタイプでしたね。実は、Pタイプのアウトプット、話すときは比喩を使ったり、詳細まで説明する傾向があります。つまり、ストレートな言葉を理解するけど、自分が話すときは丁寧に比喩を使ったり、詳細まで説明する訳です。
Eタイプの言動はというと、一人の時間を保つことがとても大切なタイプ、自分の空間、安心感が必要なタイプです。グループでの人付き合いよりは、1対1での関係性を好みます。愛情表現も控えめ。作業も一人で行うのが好きで、割と控えめな思考型。じっくり考えてから行動するタイプです。
Pタイプと異なり、心の痛みをあまり体では感じることはありません。あくまでも頭、心の中で感情、気持ちを感じます。
また、Pタイプは先ほど拒絶・拒否されることを特に恐れるとお伝えしましたが、Eタイプは安心感やコントロール・自制の感覚を失うことを特に恐れます。また、問題が発生したときに対話で解決しようとするPタイプとは異なり、自分の世界にこもる、例えば黙り込んでしまうというのも、大きな特徴・傾向の一つです。
さて、Eタイプのインプットの方は、行間をよむ、類推で理解するタイプとお伝えしましたが、言動は逆になります。ピンポイントでダイレクトに話しますので、言葉を無駄にしません。話を聞くときは類推しながら行間読みながら理解しますが、自分が話すときはストレートに簡潔に短くといった感じです。
こちらのアウトプットについても、100%Eタイプ、100%Pタイプの人はいません。インプットと同様、人は誰もがある程度両方を持ち合わせており、より強い傾向がどちらになるか・・・という話です。
こうみていただくと、EタイプとPタイプは基本的に真逆の傾向があるということがわかりますよね?そして、人というのは磁石のように、自分と逆のタイプに惹かれる傾向があります。自分が持っていない性質を魅力的に感じる、相手に求めるんですね。お互い補い合って完全体になろうとするかのように。
長年うまくいっている関係というのは、EとPで見てみると、ちょうど良いバランスでお互いを補っている関係であることが多いです。また、パートナーとの関係がギクシャクした時にも、相手のアウトプットタイプを知っていると相手の言動も理解しやすく、より適切な対応方法を考えることもできます。
もちろん、EとEのカップル、PとPのカップルが存在しないわけではありません。その場合は本来のEとPのバランスのうちの、より強い方が少し抑えられて、より弱い方をもう少し出すことでお互いに合わせようとする傾向が見られます。
また同じ悩みを抱えている時にも、その理由が異なるということもあります。
例えば、人前に出ると緊張する、いざという時に実力を発揮できない・・・という悩みを抱えているとしましょう。オーディエンス、聞いている人に拒絶される、認めてもらえないという恐怖からくる緊張がPタイプ、または自制、コントロールが効かないという、安心感の欠如からくる緊張がEタイプのことが多いです。ですので、その背景によって、対応方法も異なってきたりします。
インプットもアウトプットも、ヒプノセラピーではお悩みを解決するにあたって非常に重要なポイントになります。
ご自身は、どちらのアウトプットタイプだと思いますか?そして、パートナーの方はどちらだと思いますか?
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