エピソード19 怪しいヒプノセラピー:マインドコントロール? | ヒプノセラピーのアンダーセンス
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エピソード19 怪しいヒプノセラピー:マインドコントロール?

ヒプノセラピー ペンデュラム

ヒプノセラピー、催眠療法という言葉にどんな印象を持っていますか?怪しい?非科学的?胡散臭い?

実は、ヒプノセラピーを知る前は私も「よくわかんないけど、怪しい」と思っていました(笑)今回のエピソードでは、下記のイメージ、印象についてウソ・ホントをご説明していきます。

  • 振り子などに集中させて、眠気を催させる?
  • 催眠状態に入ると、過去の思い出せない記憶まで蘇る?
  • 眠ったような状態になったら、マインドコントロールされる(言いたくないことを言わされたり、やりたくないことをやらされたりする)?
  • ステージ催眠はやらせ?

ちなみに、ステージ催眠とヒプノセラピーは全くの別物です。私はヒプノセラピストですが、ステージ催眠はできません。ですが、ステージ催眠の催眠術師でヒプノセラピストになる人はいます。

動画の中でご紹介した

スクリプト

ヒプノセラピー、催眠療法と聞いたときに、どんなイメージが浮かびますか?どんな印象がありますか?

ヒプノを知る前の私のイメージは、振り子を揺らしながら「あなたは眠くなる〜、眠くなる〜」と言われて、瞼が重たくなって眠ってしまう・・・そんなイメージでした。そして、眠ってしまうと、過去の記憶とか、自分が覚えていない内容まで思い出せる・・・まるでタイムトラベルをしているかのように。ドラマでもそんなシーンが描写されていたりしますよね。

そして、これらのイメージを元に、「なんか怪しい、非科学的」となんとなく思っていました。否定していたわけではありませんでしたが、「理解できない」というのが本当のところだったと思います。

じゃあ、本当のところはどうなんでしょう?ステージ催眠などはやらせなんでしょうか?それとも、本当に催眠術師の言う通りに、言いたくないことを言わされたり、やりたくないことをやらされたりするのでしょうか?つまり、マインドコントロールされてしまうのでしょうか?

一つづつ見ていきましょう。

実際、クリスタルなどが先についたペンデュラムを使うこともあります。が、「あなたは眠くなる〜」と催眠誘導することはありません(少なくとも私が学んだヒプノセラピーでは言いません)。ですが、催眠状態に入る際に、深いリラクゼーションを象徴するキーワードとして「深い眠り」という言葉は使います。

ですが、実際に寝てしまうわけではありません。このヴイログをしばらくみていらっしゃる方は既にご存知かと思いますが、眠りに落ちてしまうと潜在意識にアクセスできなくなります。催眠状態は眠りに入る一歩手前。顕在意識が薄れてきて、でもまだ眠っていない、その状態のことを指します。これは、瞑想状態も同じです。

過去の記憶など、自分が覚えていない内容まで思い出せる・・・これも半分事実で半分間違っています。脳はビデオ録画のように全てを時間軸で記録しているわけではありません。それをしていたら、脳のキャパがいくらあっても足りません!ですので、重要である、覚えておく必要があると判断された内容のイメージと、その時に感じた感情や感覚などが紐付いて潜在意識に保存されます。ですので、退行催眠で出てくる内容は必ずしも実際に起きたことではない可能性があるということです。また、セラピストがどう誘導するかによって、新たに記憶が作られてしまうこともあります。これが理由で、米国の法廷では、証人などがその裁判に関する内容についてヒプノセラピーを受けた場合は、証拠として採用されません。

ですが、時々、何か大切なものを落としてしまった、無くしてしまったという時に、退行催眠でそれが見つかる場合があります。ですので、半分事実で半分間違っているというわけです。

ステージ催眠はやらせなのでしょうか?やらせでやっている偽催眠術師もいるかもしれませんが、基本的にはやらせではありません。催眠術士は、観客、オーディエンス内で、暗示にかかりやすい人を見つけることに長けています。ですので、暗示にかかりやすい人を選んで、ステージに上がってもらうのです。

ステージ催眠のイメージからも、なんだか言いたくないことを言わされたり、やりたくないことをやらされたりしそうですが、それは事実ではありません。

先ほどお話ししたように、催眠状態は顕在意識が薄れてきて、でもまだ眠っていない状態です。顕在意識が薄れている状態というのは、些細な刺激で注意力が戻ります。眠りにつく前のうとうとしている時、ちょっとした音でもふっと我に返ったりしませんか?同じことです。ですので、抵抗があるようなことを指示されたりすれば、その時点で顕在意識、注意力が戻って、催眠から抜け出て覚醒します。ので、言いたくないことを言わされたり、やりたくないことをやらされたりということはありません。

つまり、催眠状態は、情報を受け入れやすい状態ではあるけれども、抵抗のある内容についてはご自身のマインド、意識がちゃんと拒否、拒絶する、つまりご自身でちゃんとコントロールしているということです。

ですので、セラピストが潜在意識に落とすメッセージも、ご本人が望んでいる、求めている、納得している内容でないと、潜在意識に落ちません。

ヒプノセラピーで「ご本人が相談内容についてなんとかしたいと望んでいること、変わりたいと思っていること」がセラピーを受ける大前提になっている理由がそこなのです。誰かに言われて仕方なくセラピーを受けても、情報は潜在意識に落ちません。まさに時間とお金の無駄になってしまいます。

ご本人が相談内容についてなんとかしたいと望んでいる、変わりたいと思っていれば、顕在意識と潜在意識の足並みを揃える、つまりマインドを強化することで、見方や考え方が変わって、行動に移しやすくなったり、継続しやすくなったりします。

ヒプノセラピーはマインドコントロールではなく、マインドの強化、潜在意識をフル活用したメンタルトレーニングと言えます。

アンダーセンスでは、初回セッションの返金保証を提供していますので、ご自分に合っているかどうかをリスクなしでご確認いただけます。詳細は動画下にリンクを貼っておきますぜひ、チェックしてみてください。

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