前回は、新しいことを始めるとき、何か習慣づけをしたい時に、潜在意識の抵抗を最小限にする方法についてお伝えしました。
でも、発表や試合など、ここぞ・・・というときにうまくいかない、実力を発揮できない・・・という経験おありですか?これも同じ潜在意識の特性からくるものですが、今回は、本番での成功率を高めたり、実力を発揮しやすくする方法をご紹介したいと思います。
いわゆるアスリートもよく活用する「イメージトレーニング」ですが、効果的効率的に行うためにはコツがあります。といっても、シンプルで簡単な内容ですので、ぜひ試してみてくださいね。
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前回は、新しいことを始める時、何か習慣づけをしたい時に、未知を嫌う潜在意識の抵抗を最小限にする方法についてお話ししました。
今回は、成功率を高めたり、本番で実力を発揮しやすくする方法についてお話ししたいと思います。
成功率を高めるという意味では、誰でも「練習」「反復」すれば良いと思いますよね?その通りです。ですが、練習ではうまくいくのに、いざ本番になると失敗する・・・うまく実力が発揮できない・・・そんな経験もおありではないでしょうか?
これも意識の仕組みは一緒です。どんなに練習しても、大きく環境が異なると、「未知」の要素が増えますので、例えば人前で発表するとか、または大きな試合のような場面では、過度に緊張して実力を発揮できなかったりします。これも、人前に立って発表するということ自体を「未知」と捉えたり、試合の雰囲気、大勢の観客、勝たなければというプレッシャーだったりが、「未知」なものとして身構えさせてしまうからです。
このような状況では、前回のように小さなアクションにして・・・という方法は現実的ではありませんよね。
潜在意識には時間軸がありません。過去も現在も未来も一緒くたです。だからこそ、過去に起きた経験に似たような状況に陥ると、まるで当時に戻ったかのように反応するわけです。この時間軸のなさを逆に活用してみましょう。
おそらくアスリートなどが「イメージトレーニング」をよく活用していることをご存知の方も多いかと思います。成功したイメージを何度も何度も思い描くわけですが、これは非常に理にかなっています。効果があるからこそ、アスリートが活用するわけですよね。これを使わない手はありません。
やり方も至ってシンプルで簡単。
人前で自信を持って堂々と発表している場面、試合で得点している場面など、成功しているイメージを思い浮かべればよいのですが、コツがいくつかあります。
まず1点は、できる限り詳細にイメージを描くということです。場所は?部屋の様子は?周りの人は?自分は何を着ていて、どんな仕草?できるだけ鮮やかに詳細に思い描いてみましょう。
2点目は、あたかも今すでに現実になっているかのように思い描きましょう。そして、最も重要なポイントは、今すでに現実となっている時、どんなふうに感じるのか・・・その気持ち、感情を感じてみるということです。
詳細に場面を思い浮かべれば浮かべるほど、おそらくその時の感情も感じやすくなると思います。人前で自信を持って、堂々と発表している自分。それに聞き入っている多くの人たち。その詳細を思い浮かべた時、自分はどんな気持ちになると思いますか?達成感?高揚感?有益な情報をみんなに伝えることができたという満足感?充足感?
以前にもお話ししましたが、記憶というのは場面のイメージと、その場面に付随する感情がセットになって保管されます。成功しているイメージとその時の気持ちを一緒にすることで、それを何度も繰り返すことで、それがあたかもすでに経験したことのように、潜在意識に落ちていきます。未知から既知に変わるわけです。
もし、感情を感じにくいな・・・と感じたら、過去の成功体験を思い起こしてみましょう。小さいことで良いのです。初めて自転車に乗れた時。泳ぐことができた時。お菓子がとても美味しく焼き上がった時。その思い起こした感情を、先程の成功イメージに関連づけましょう。何度も繰り返すうちに、その成功イメージを思い浮かべるだけで自然と、感情が沸き上がるようになります。
このイメージトレーニングもほんの数分しかかかりません。繰り返し行えば行うほど、効果も早く、またしっかりと感じることができるでしょう。
また、潜在意識に情報が落ちやすいのは・・・・そう、眠る直前です。人は眠りに入る前に必ず催眠状態を通ります。ですので、1日の締めくくりに、寝る直前に、アファメーションを唱えて、イメージトレーニングをするのも良いですね。
これらの方法は地道にコツコツと行う方法ではありますが、効果は驚くほど高く、また続けやすい内容でもあります。
時間もさほどかかりませんので、ぜひ、試してみてくださいね。
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