エピソード11 潜在意識は知らないことが嫌い・・・ | ヒプノセラピーのアンダーセンス
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エピソード11 潜在意識は知らないことが嫌い・・・

潜在意識は未知が嫌い

4月は入学、就職など、新しい生活が始まるタイミングでもあるので、今月は新しいことを始める・・・ということにフォーカスをあてたいと思います。

新しい生活が始まる時、何か新しいことを始める時は、ワクワク期待感もあるけれど、緊張や不安も感じたりしませんか?

その理由が潜在意識・・・経験したことがないこと、「未知」を嫌うという特性があるからです。今回のミニ動画では、この潜在意識の抵抗について、そしていかにこの潜在意識の抵抗を下げて、新しいことを始めやすく、続けやすくするか・・・その方法をご紹介します。

スクリプト

4月は入学や、就職など、新しい生活が始まるタイミングでもありますね。今月は、新しいことを始める・・・ということにフォーカスをあててお話をしたいと思います。

新しい生活が始まる時、何か新しいことを始めるとき、ワクワク期待感がありつつも、緊張したり、ちょっと不安に感じたりした経験、おありではないでしょうか?

潜在意識は、経験のないこと、未知を嫌います。それも結構極端で、経験したことは、例えマイナスな結果、嫌な思いをするとわかっていても、ある程度予測できるのでリスクが少ないと感じます。ですが、経験していないことは、結果がどう転がるのか分からないので、リスクが高いと感じるわけです。未経験のことに対して不安や緊張を覚えるのは、この潜在意識の特性のためです。

もちろん、どの程度敏感に反応するかは、人それぞれです。過去の経験値にもよるかもしれませんし、体質というか、本来のその人の傾向というのもあるかもしれません。また、どのように反応するのかは、内容によって異なる場合も多いと思います。

結局のところ、先月からお話ししているように、やはりこれも自分を守ろうとするが故の反応、潜在意識の抵抗と言えますね。

そこで、この未知を嫌う潜在意識の抵抗を最小限にする方法をご紹介します。何か新しく始める時にも使うことができますし、前回のエピソードの内容と組み合わせて、習慣づけをしたい場合にも活用していただけますよ。

やり方は至ってシンプルで簡単。潜在意識が到底抵抗を感じられないぐらいハードルを思いっきり下げて、馬鹿らしいと思うぐらいのミニミニステップ、小さなことから始めれば良いのです。

前回同様、エクササイズを続けたい、ジョギングを習慣づけたいという例を使ってみましょう。まずは最初の週です。まずは、目標となる頻度と具体的なトリガーを設定します。例えば、このケースでは、火、木、土の週3回、朝起きて、グラス一杯の水を飲んだらジョギングに行くというのを目標としましょう。

この時に重要なのは、トリガーをとても具体的に設定するということです。朝起きたら・・・では漠然としすぎです。すでに行っている、習慣になっていることをトリガーにしましょう。具体的であればあるほど良いです。この場合は、朝起きたらまずグラス一杯の水を飲むことがすでに習慣になっているという想定で、その水を飲み終わったということが、ジョギングへのサインになります。

ですが・・・いきなりジョギングはしません。潜在意識が思いっきり抵抗しますので。
最初の週は・・・例えばジョギングスーツを着るだけにします。そう、ジョギングスーツを着るだけです。玄関にさえ行きません。火、木、土と、朝起きて水をいっぱい飲んだらジョギングスーツに着替える。そして、実行できたら自分を褒めてあげましょう。大袈裟に褒める必要はありません。「よし!今日もできた!」とか、「うん、よくやった」とか自分に声をかけるだけでも十分です。毎回同じ言葉を使うようにすると良いでしょう。これを一度も怠ることなくできたら、次のステップへ進みましょう。一度でもできなかった日があったら、もう1週間同じルーティーンを続けましょう。

2週目:次のステップを決めます。例えば、ジョギングスーツに着替えて髪を結えるとか。ジョギングスーツに着替えて、ハンドタオルをポーチに入れるとかアクションを一つ加えます。つまり、2週目は、朝起きて、いつもの一杯のお水を飲んだら、ジョギングスーツに着替えて髪を結えるまたはタオルをセットするわけです。そこまでです。

そこまで一度も怠らずに1週間実行できたら、次のステップ。玄関へいって靴を履くまでにしてみましょう。つまり、朝起きて、いつもの一杯のお水を飲んだら、ジョギングスーツに着替えて、髪をゆう、またはタオルをセットして、玄関で靴を履きます。まだ、外には出ませんよ。

1週間、しっかりと実行できたら、次の週は玄関を出て、例えばエレベーターの前まで行ってみましょう。一戸建てなら玄関を出て門のところまで行きましょう。そこまでです。

その翌週は、例えば1階まで降りてフロントエントランスまで行くとか。門の外のゴミ捨て場所まで行ってみるとか、とにかくとても小さなアクションをちょっとづつ加えていきます。あくまでも1週間、しっかり実行できた場合のみですので、実行できなかった日があれば、もう1週間続けましょう。

コツは、アクションがあまりに小さく、「未知」ではない内容なので、潜在意識が抵抗をしないということです。朝起きて一杯のお水を飲んだ後にジョギングスーツを着ることに抵抗を感じますか?もし感じるならもっと感じないところまで持っていきましょう。例えばジョギングスーツを着ることで走らなければいけないみたいな嫌な感じがするなら、Tシャツとトレパンにしてみましょう。Tシャツとトレパンに着替えることは、「未知」ではありませんよね?

しっかりジョギングするところまで何ヶ月もかかりそうですか?そうですね。アクションの加え方によっては数ヶ月かかるかしれませんが、でもこれをしなかったら、それこそ三日坊主で終わっているかもしれない、または全く始められないまま終わっているかもしれません。

また、この方法でのもう一つのメリットは、自分のアクションを補強して、またそれに対して小さな達成感を感じることで、ポジティブな経験を潜在意識に落とすことができることです。そのためにも、どんな小さなアクションでも実行したら、自分を褒めてあげることを忘れずに。ご自分には、その価値が十分にありますから。

ミニ動画では、細かな詳細まではカバーしきれていない部分もありますので、やり方などにご質問がある場合は、お気軽にお問い合わせください。

では、また次回、お会いしましょう。

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